メンタルヘルス

オンラインの認知行動療法が今後広がっていくと思います

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今まで非対面でのカウンセリングには私は否定的な立場でいました。現在も一部の非対面でのカウンセリングについては行う予定はありません。その一部というのは電話、メール、Skype、チャットなどです。

しかし、最近はインターネットを使った認知行動療法(CBT)に興味を持っています。ちょっと長文になりますが、このインターネットでのCBTが求められる理由について抜粋します。

対面式の治療法があるにも関わらず、なぜ代わりとなる手段(※インターネット)が重要になるのだろうか。少なくとも三つの理由がある。まず、訓練を受けたCBTの臨床家が不足しており、恩恵を得られるはずの人全てに、エビデンスに基づく治療を提供できないからである。リソースが限られた世界では、治療のコストも計算しなければならない。二つ目の理由は、CBTを提供できるクリニックや一般診療との物理的距離が関係している。これはロベルやリチャーズが指摘した点である。治療マニュアルに基づけば、1時間のセッションが12回かえ20回、求められることが多い。ロベルらは、臨床家が対面式CBTとは別に効果的でコストの低い方法を検討すべきだとしている。これに関連して、クライエントが面接時間を確保する時に直面する問題がある。セラピストの元に向かうには、仕事を休んだり、誰かに子供を預けたりしなければならない。3つ目の理由はクライエントの好みである。対面式よりも、オンラインの支援を好むクライエントがいる。遠隔支援を行うことで「精神病患者」のスティグマを減らせるケースもある。『インターネット認知行動療法ハンドブック』より

簡単に言うと、

  • 十分な訓練を受けた臨床家が少ないのでインターネットでのCBTでそれを補完する
  • 物理的距離の問題を解決できる
  • クライエントによっては非対面を望むケースもある

ということです。

こういった理由を背景にインターネットを使ったCBT、いわゆるICBTはこれから広がりを見せるのではないかと考えています。特に私が思うのは上記の物理的距離の解決は大きいと思います。どんなに優れた臨床家がいても、そこまでかようには時間的経済的負担が大きいため断念せざるを得ないケースはあると思います。その問題を解決するためにネット上でICBができれば素晴らしいことだと思います。

このICBTに関連しそうだなと思った記事もあります。

「生きづらさ」はゲームで軽減できるか

ゲームを通してCBTを行う取り組みです。ゲーム好きの私としてはこれは見逃せないニュースです。

プレイする人は、ゲームを通して感情のコントロールや問題の克服方法、ネガティブな認知との向き合い方などを学び、対人技能を培う練習ができるようになっているとのこと。BMJ誌に掲載された論文によれば、通常の対面カウンセリングによる介入群のうつ寛解率26.4%に対し、SPARXによる介入群のうつ寛解率は冒頭の通り43.7%(P=0.03)で、対面カウンセリングに劣らない効果が得られたとしています(Merry SN, et al. BMJ 2012; 344: e2598.)。

この気軽に取り組めるところ、カウンセリングのハードルが低くなっているところが良いなともいます。記事の中にも書かれていますが、日本ではまだカウンセリングへのハードルが高いのが現状。それを打破するためにも、こういった取り組みは支援していきたいと思います。

 

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カウンセリングルームDearLifeカウンセラー高井聡一郎

会社員時代は営業、技術、人事とさまざまな分野の領域を経験。人事の仕事の傍ら産業カウンセラーの資格を取得。現在放送大学で心理と教育のコースで心理学を専門に習得中。3人の子の親。

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